(4)未来を担う有徳の人づくり(ア)子どもが健やかに学び育つ社会の形成

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ページID1061048  更新日 2024年2月22日

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令和6年2月県議会定例会知事提案説明要旨

【3.人づくり・富づくりを着実に推進する取組】(4)未来を担う有徳の人づくり

第3の柱は、「未来を担う有徳の人づくり」であります。

はじめに、少子化対策の推進についてであります。

加速度的に進行する少子化は待ったなしの課題であり、何としても歯止めをかけなければなりません。昨年12月に国が決定した「こども未来戦略」に呼応して、本県の子ども・若者施策の新たな基軸となる「(仮称)静岡県こども計画」を策定し、少子化対策を力強く推進してまいります。

子育てに関する経済的支援の充実につきましては、児童手当の所得制限の撤廃や、支給期間の高校生年代までの延長、ひとり親世帯の児童扶養手当の所得制限限度額の引上げなどを行います。また、大学等の授業料などの減免を拡充するとともに、私立高等学校等の授業料の減免についても、対象を拡充し、教育にかかる費用負担を軽減してまいります。さらに、不妊治療のうち医療保険の適用外である先進医療について、政令市と連携し、新たな助成制度を創設いたします。費用の問題から治療を断念することの無いよう、子どもを持ちたいと願う方の気持ちに寄り添った支援をしてまいります。

子育て環境の充実につきましては、保育士の処遇改善に取り組むとともに、保育施設に対して、改善された4、5歳児の職員配置基準に基づき、支援を行ってまいります。また、放課後児童クラブの職員配置を改善し、乳幼児期から学童期まで、安心して子どもを預けられる体制を充実してまいります。

共働き・共育ての推進につきましては、男性の家事・育児参加を促進するため、国が令和7年度に支援を開始するまでの間、本県独自に、新たな応援手当を創設します。育児休業を一定期間以上取得した中小企業の男性労働者を対象に、雇用保険給付金と合わせて給料の手取りと同じ水準の額を受け取れるように、手当を支給いたします。

子どもは社会の宝であります。国や市町、関係団体等と連携し、子どもを安心して産み育てられる環境づくりを強力に推進してまいります。

また、海外の大規模販売店等と連携し、大規模・多品目に対応する販売先を確保するなど、新たな商流を構築し、県産品輸出の一層の強化を図ってまいります。