実践NOTE571 「求められるニーズを捉え、応えること」
「求められるニーズを捉え、応えること」
静岡県立ふじのくに中学校磐田本校 養護教諭 大津多美子
夜間中学における保健室とは

本校は開校3年目を迎えた県立の夜間中学校です。磐田本校に在籍する生徒の国籍は、日本・フィリピン・ブラジル・中国・ペルー・ネパールの6カ国です。年齢も様々で、15歳から40歳代の30人です。3学年ありますが、今年度から編入学制度が始まり、習熟度別の5コースに分かれて学習をしています。様々なニーズをもった生徒に向けて、保健室においては、第一に居場所を作ること(安心)、自身の健康に意識を向ける場面を作ること(身近な情報発信)を念頭に、生徒と向き合っています。
夜間中学における実践
【1年目:少人数だから出来ること】

在籍生徒9名で始まった1年目。健康診断の結果から、「肥満」と「歯の健康」に焦点を当てました。保健指導の前に、よく食べているものや飲んでいるものを観察し、生活の様子を確認してから実践しました。授業後には、糖分が多く含まれる飲み物を自主的に減らす様子を見ることができました。生徒が少ないからこそ、生徒にあった内容を実践できました。
【2年目:言語の違いを超える】

2年目になり課題と感じたのは、心理面の聞き取りです。登校日数が少なくなる生徒や、授業中の様子が心配な生徒も出てくる中で、「OtsuとTalk」と題し、全校生徒と個別で話をする場面を作りました。語り合うには、「信頼関係」や「言葉が通じる」ことが前提にあると思い、はじめはうまくいくか心配でした。しかし、日頃の関わりがあれば、「私はあなたを理解したいと思っている」という気持ちや態度が相手に伝わる事を体感でき、生徒と悩み事や将来やりたいことなどについて、話し合うことができました。
おわりに

本校では、「交流活動(イベント)」や「就学支援」も担当してきました。分掌業務は夜間中学ならではと思いますが、生徒理解のために、生徒と多くの場面で関わりをもつため、保健室に常駐するのではなく、教室や職員室で過ごす時間を多くしました。今年度も生徒や職員とよく話し、場のニーズを捉え、より良い支援の方向性を検討していきたいと思います。
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