しずおか文化財ナビ 色絵十二ヶ月和歌花鳥図角皿 尾形乾山作
- よみ
- いろえじゅうにかげつわかかちょうずかくざら おがたけんざんさく
- 指定区分、指定種別
- 国指定/有形文化財 ・ 工芸品
- 指定日
- 2020年3月2日
- 員数
- 十二枚
- 所在地
- 静岡県熱海市桃山町26-2MOA美術館
- 一般公開有無
- 有
- 駐車場の有無
- 有
- 公開情報
- 常設展示ではない
指定内容
【大きさ】各高 2.2cm 縦16.8cm 横16.8cm
江戸時代
尾形乾山(1663~1743)は野々村仁清(生没年不詳)から陶技の伝授を受け、元禄12年(1699)に京都鳴滝の地に窯を開いた。本件は、絵替り12枚揃いの色絵角皿で、これらのうち12月の皿の底裏に製作年が記されており、乾山の鳴滝窯時代の最古の紀年銘資料として知られる。正方形の角皿で、素地に白化粧をし、絵付をした後に透明釉を掛けて低火度で焼成する。板造りの正方形の皿を歪みなく焼き上げた高い焼成技術と、絵付の発色もよい精作である。藤原定家の「詠花鳥倭歌各十二首」の和歌各一首を皿の裏面に書き、表面にその歌意を表した図様を描く。文学に造詣の深い乾山ならではの造形趣向を端的に表した、初期乾山焼における代表作の一つであり、基準作である。
地図情報
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