あなたの「富士山物語」(富士山と亡き友と子ども達/駒村勤)

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ページID1019371  更新日 2023年1月13日

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富士山と亡き友と子ども達/駒村勤

平成五年五月高校、大学を一緒に遊んだ友が亡くなった。

その友が、平成三年当時小学五年生の子供を、「おい、俺の子供が脆弱なので富士山に登らせて鍛えてくれ。」との事。お前も来るならと引き受け、私も初めて平成三年夏休みに、四十六才にして友と子供と三人で富士宮口五合目から富士山に登りました。子供は、八合目にかかった所でもう帰ろうの連発でしたが、友が叱咤激励しなんとか頂上にたどり着き下山しました。

翌年、今度は娘がお転婆でしょうがないので富士山で鍛えてくれとの事。夏休みに富士宮口五合目から、娘さんとその友人と私の三人で登り始めましたが、六合目あたりから疲れた疲れたの連発。私は、棒で尻をたたきながら何とか頂上まで登り下山しました。

その娘も平成九年愛媛に嫁ぎ、私は亡き友の父親代わりとして結婚式に出席しました。その娘に今は小学校五年の子供がおり「おっちゃん、子供を富士山に登らせて。」との電話、返事は又後で。

今年は、小学校五年で富士山に登った子供が(現在三十五才)突然の電話で「おっちゃん、八月十八日から十九日に静岡に行っていい。」との事、「嫁になる人を紹介したいから。」との事。「いいよ。」との返事。十八日に我が家に来ました。来年早々結婚するので宜しくとの事。父親代わりで大阪に行くことになりました。喜ばしい限りです。

十九日に大阪からの来客と車で富士山五合目まで行きましたが、あいにくの曇り空で富士山を見ることが出来ず残念でありました。

余談ではありますが、昨年亡き友の長男が台湾で結婚式をあげ、親代わりとして出席しました折、嫁さんの父親がチャイナエアラインの執行役員で、昨日、富士山静岡空港の件で静岡県知事と会談しましたとの事、世の中狭いものです。

亡き友を通して孫の代まで親代わりする所存です。

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