(1)安全・安心な地域づくり(イ)安心して暮らせる医療・福祉の充実

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ページID1052313  更新日 2023年3月1日

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令和5年2月県議会定例会知事提案説明要旨

【3.人づくり・富づくりを具体化する取組】(1)安全・安心な地域づくり

次に、医療人材の確保についてであります。

医師の確保につきましては、令和7年度の目標数8,274人の達成に向け、「ふじのくにバーチャルメディカルカレッジ」により、全国最大規模で医学修学研修資金を貸与し、現在627人の利用者が県内の病院に勤務しております。

令和5年度からは、地域医療への従事を条件に貸与する地域枠に、新たに3人を追加し、全国最高水準の68人といたします。引き続き、県内外の大学や県内医療機関と連携し、指導医の確保や医師の配置調整に取り組むなど、地域医療に貢献する医師の確保と、地域偏在の解消を図ってまいります。

健康寿命延伸の中核的役割を担う知と人材の拠点、静岡社会健康医学大学院大学につきましては、本年4月より博士課程を設置し、医療・保健・福祉に関する高度な学識と研究能力を身につけたプロフェッショナル人材を養成いたします。

また、これらの取組をベースに、県内の医師確保と医療水準の一層の向上を目指す「(仮称)医科大学院大学」につきましては、京都大学の本庶(ほんじょ)佑(たすく)特別教授をはじめとする有識者の御意見を伺いながら、基本構想を取りまとめ、具体化に向けた検討をさらに進めてまいります。

次に、医療的ケア児等への支援についてであります。

日常生活において医療的ケアが必要な方が、住み慣れた地域で安心して生活を送るためには、医療や福祉、教育の各分野が連携し、きめ細かく支援することが重要であります。

このため、昨年7月に開所した医療的ケア児等支援センターに、看護師の相談員に加え、新たに福祉、教育等の分野に精通したアドバイザーを配置するほか、研修会開催による人材養成を行うなど、支援体制を強化いたします。

また、学校の登下校時や在校中のケアを行う看護師を確保するなど、医療的ケア児の学びの機会の保障や、保護者の負担軽減等に取り組んでまいります。