(5)魅力の発信と交流の拡大(ア)“ふじのくに”の魅力の向上と発信

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ページID1052395  更新日 2023年3月1日

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令和5年2月県議会定例会知事提案説明要旨

【3.人づくり・富づくりを着実に推進する取組】(5)魅力の発信と交流の拡大

第5の柱は、「魅力の発信と交流の拡大」であります。

はじめに、東アジア文化都市についてであります。

今年は、本県が東アジア文化都市に選定され、日本のいわば「文化首都」として、静岡から日本文化の魅力を、国内外に発信する役割を担う1年となります。開かれた芸術回廊(オープンガーデンシアター)として、本県、そして日本が、長きにわたり育んできた地域の風土、文化の力を遺憾なく発揮し、スポーツ、食、ファッション、芸術・芸能、温泉、旅、花・庭、地域産業、多文化共生など、幅広い分野にわたる文化事業を年間を通じて切れ目なく展開してまいります。

この、東アジア文化都市2023(ニセンニジュウサン)静岡県は、先月開幕し、東京ガールズコレクションや、静岡、富山、石川3県の知事が一堂に会した日本三霊山に関する連携協定締結式などを皮切りにスタートいたしました。

今月23日開催の「富士山の日フェスタ」では、県民の皆様に対し、東アジア文化都市の宣言を行います。また、同日には、「ふじのくに芸術祭2023(ニセンニジュウサン)」を開幕し、多くの県民の皆様の参加を得て、県下全域を舞台に、活動の輪を大きく広げてまいります。

来月から4月には、中国成都(せいと)市・梅(ばい)州(しゅう)市、韓国全州(ちょんじゅ)市での開幕式典に芸術団を派遣するなど、交流を本格化いたします。また、お互いの特産物を用いて食文化への理解を深める取組を始めるなど、相互に恩恵をもたらす幅広い交流事業も進めてまいります。

5月2日には、両国の交流都市の関係者をお招きし、グランシップで春の式典を開催します。同時に開催する「ふじのくにせかい演劇祭」とあわせて、富士山をはじめ、本県が誇る世界クラスの文化資源を存分に活かし、世界を魅了してまいります。

秋の9月から11月の3か月は、コア期間と位置付け、静岡国際オペラコンクールや伊豆文学祭、民俗芸能フェスティバルなど、市町、関係団体、民間企業などの御協力をいただきながら、年間を通じて、過去開催の最高の来場者数360万人以上と、経済波及効果100億円以上を目指し、多くの文化・交流事業を集中的に展開してまいります。

県民の皆様とともに、12月のフィナーレまで、おもてなしの精神で、国内外から多くのお客様をお迎えし、世界中の人々の感動を呼ぶ1年となるよう、総力を挙げて取り組んでまいります。

次に、富士山世界遺産登録10周年についてであります。

日本の国土のシンボルであり、人類共通の宝である富士山が、世界文化遺産に登録されてから、10年の節目を迎えます。新しい時代に、世界の宝、富士山を確実に継承していく決意を新たにしたところであります。

今月23日にプラサヴェルデにおいて、山梨県と共催する「富士山の日フェスタ」を皮切りに、6月には、富士山世界文化遺産協議会の主催により、東京都内において、県議会議員の皆様をはじめ、関係省庁、静岡・山梨両県の多くの関係者を御招きし、10周年記念式典を開催します。

さらに、7月には、富士山世界遺産センターの主催により、富士市内において、富士山と同様、世界遺産に登録されているイタリアのエトナ山、ニュージーランドのトンガリロ山、中国の泰山(タイザン)の関係者等をお招きし、国際シンポジウムを開催いたします。世界遺産専門家による基調講演や、聖なる山の保全や継承などを話し合うパネルディスカッション、本県の学術研究の成果発表など行い、富士山の顕著な普遍的価値を、改めて世界に発信いたします。

県内外の企業や学生などにも、幅広く参画を呼び掛け、富士山の素晴らしさや文化的価値を改めて共有し、国内外に価値を発信する事業を、1年を通じて展開してまいります。

次に、浜名湖花博20周年記念事業についてであります。

令和6年春に開催する浜名湖花博20周年記念事業につきましては、本年4月に、県や浜松市、湖西市、関係団体等で構成する実行委員会を開催し、具体的な実施計画をとりまとめてまいります。

「人・自然・テクノロジーの架け橋~レイクハマナ デジタル田園(ガーデン)都市(シティ)~」をテーマとして、花緑の素晴らしさを存分に体感できる会場の整備や、デジタルやモビリティ分野など先端技術を有する企業との出展調整などを進めているところであります。

また、本年5月には、東アジア文化都市の取組と連携して、日中韓の庭園・食・茶文化を紹介するプレイベントを開催し、来年の本番に向けた機運醸成にも取り組んでまいります。

本年4月からは、準備を円滑に進めるため、浜松総合庁舎内を拠点にする推進室を設置し、職員18名を配置いたします。令和6年春の開催に向けて、万全の準備を進めてまいります。