人づくりちょっといい話47

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ページID1018543  更新日 2023年1月11日

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「福分」と「意味ある人」

人間には、それぞれ「福分」というものがあります。手先が器用であったり、調整力があったり、人よりいち早く結果が読めるとかイメージが描けるとか、絶対音の把握ができる、味覚なり嗅覚が発達している等々です。大工さんには大工さんの「福分」、一本釣りの漁師さんにも樹木の声を聞く樹木医さんにも「福分」がある。その「福分」で仕事をし、周囲の人から「うん、さすがだな。」と賞賛されたとき、彼はすがすがしさを味わうのです。この日本という国は、室町時代の頃から、人間の持つ「福分」について相互評価ができた国であったのです。

辛い時代です。つい、うつむき加減になるのも無理ありません。だからこそ、人間の持つ「福分」を認め合い、評価し合ってはどうですか。子どもの持つ「福分」を発見し、社会性を持たせることに、家庭も学校も社会も一斉に手を伸ばしませんか。
そうすることで、「意味ある人」ができるのです。自分の考えを持ち、他人に思いやりがあり、自分の福分を生ききる。―これが意味ある人の内容です。

草柳大蔵著「午前8時のメッセージ99話」(2001年発行)より

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