砂防事業とは

ツイッターでツイート
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページID1076959  更新日 2025年10月17日

印刷大きな文字で印刷

砂防事業とは

イラスト

砂防事業は、土石流などの渓流に関連した異常な土砂移動現象から下流の人命、財産等を守るため、砂防指定地として指定された流域において、県が砂防堰堤や床固工等の砂防施設を整備する事業です。

砂防指定地とは

砂防指定地は、砂防法(明治30年3月30日施行)に基づき、土砂の流出による被害を防ぐため、砂防設備を設置し、又は当該区域で行われる一定の行為の禁止若しくは制限を行う必要のある土地を国土交通大臣が指定します。

砂防指定地内における行為の制限とは

次の行為を行う場合は、県知事の許可が必要です。

  1. 施設又は工作物の新築、改築、移転又は除却
  2. 竹木の伐採又は滑り降ろし若しくは地引きによる運搬
  3. 土地の掘削、開墾、盛土その他土地の形状を変更する行為
  4. 土砂又は砂れきの採取、集積又は投棄
  5. 鉱物の採掘、集積又は投棄
  6. 芝草の掘取り
  7. 火入れ

詳細や許可の申請等については、最寄りの土木事務所管理担当課へお問合せください。

主な砂防施設

土砂の発生・流出を防止する施設として、砂防堰堤、渓流保全工(床固工、護岸工)、山腹工などがあり、現地の状況に適した施設の配置を行います。

砂防堰堤

土砂が貯まることで、一度に大量の土砂が流出するのを防いだり、発生した土石流や流木を直接受けて捕捉したりする働きとともに川底の侵食、山腹の崩壊を防ぐ効果があります。

不透過型砂防堰堤

コンクリート堰堤
大阪沢(掛川市大阪)
コンクリート堰堤
中谷津西沢(静岡市清水区蜂ヶ谷)

透過型砂防堰堤

透過型コンクリート堰堤
油山川(静岡市葵区油山)
透過型コンクリート堰堤
外神沢(藤枝市岡部町三輪)

床固工

渓床勾配が急な渓流において、階段状に施設を配置し、洪水時の水勢を和らげて渓床の安定を図る働きがあります。砂防堰堤に比べ、高さが低く貯砂能力はありません。

床固工
熱海仲川第6床固工(熱海市下多賀)
床固工
熱海市仲川第5床固工(熱海市下多賀)

渓流保全工

渓床勾配が急な渓流において、水衝部の渓岸に施設を配置し、渓岸の侵食や崩壊を防止したり、床固工の袖部を保護する働きがあります。

渓流保全工
下和田川(裾野市下和田)
渓流保全工
砂沢川(御殿場市神場)

山腹工

荒廃した山地における土砂の生産を抑えるため、山腹に木を植えたりして、表土の風化、侵食、表層崩壊の拡大防止を図る働きがあります。

山腹工
家山川支川峯の沢(川根町家山)
山腹工
大井川本川(島田市赤松)

海岸砂防

河口の閉塞などを防ぐため、海岸砂地において植栽や静砂垣を行い、砂の移動を抑えます。主に昭和8年から昭和30年にかけて行われていました。

海岸砂防
都田川河口(舞阪町)
海岸砂防
都田川河口(新居町)

砂防と環境の調和

砂防指定地内の渓流において、周辺の地域整備計画に合わせ、『うるおいとふれあいのある水環境』の形成を図るため、周辺施設と自然に調和した施設の整備を行っています。

位置図

桃沢川
(1)桃沢川
(長泉町元長窪)
童子沢
(2)童子沢
(島田市大代)

砂防堰堤のはたらき

不透過型砂防堰堤が土石流をとらえる働き

不透過型砂防堰堤が土石流をとらえる働き
資料提供:NPO法人土砂災害防止広報センター

透過型砂防堰堤が土石流をとらえる働き

透過型砂防堰堤が土石流をとらえる働き
資料提供:NPO法人土砂災害防止広報センター

不透過型砂防堰堤が流れを調節

不透過型砂防堰堤が流れを調節
資料提供:NPO法人土砂災害防止広報センター

砂防指定地内行為・砂防設備占用における技術基準等

砂防指定地内行為等の審査にあたり、行政手続法第5条に基づき、以下の通知等を静岡県における技術基準として定めています。

PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビ株式会社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。

このページに関するお問い合わせ

交通基盤部河川砂防局砂防課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3044
ファクス番号:054-221-3564
sabo@pref.shizuoka.lg.jp