あなたの「富士山物語」(わが心の支え、富士山/ミク)

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ページID1019401  更新日 2023年1月13日

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わが心の支え、富士山/ミク

四十年前、婚約破棄をした私は、一生、日陰者になるのかと打ちひしがれていました。当時は、結婚は家と家との取り決めのようなところがあり、親せきにすすめられるまま、みんながいいと言うなら、何とかなるだろうと早々仲人を立て、結納もすませてしまいました。でも付き合っている内に、自分とは全然価値観のようなものが違い、このままでは自分が苦労すると打ち明け、縁談はないものにしてもらいました。今となって振り返ってみれば婚約破棄など、どうということはないのですが、田舎のことで、世間に知れ恥ずかしかったし、職場にもどう言い訳をしたのか、気持ちはふさいでいました。

そんな私を救ってくれたのが、実家からそびえ立つ富士山。富士山は小さい頃から私の密かな信仰でした。試験に受かりますようにとか困った時はいつもお願いし、喜ばしい時、嬉しい時も富士山が見守ってくれたからと思うようになっていました。

嫁ぎ先からも富士山は見えますが、愛鷹山に阻まれ、上の方しか見えません。私にとっては実家の吉原から仰ぐ富士山が一番です。

どうぞこの雄姿が戦争などで破壊されることなく後世に伝わり、子孫にも、心の支えになってくれたらと祈念いたします。

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