第15回世代を超えてつながる子育て支援

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ページID1035132  更新日 2023年1月13日

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島田市の「しまだ次世代育成支援ネットワーク」の小澤康恵さん

こんにちは。静岡県中部地域局です。
地域活動に取り組む方々にスポットを当て、地域と関わるようになったきっかけや活動内容について、中部地域局の職員がインタビューし、みなさんに情報をお届けします。
第15回となる今回は、島田市の子育て支援ボランティア団体「しまだ次世代育成支援ネットワーク」の小澤康恵(おざわやすえ)代表をはじめとした、メンバーの皆様にインタビューしました。

写真:小澤代表

家族が自由に集える活動「きしゃぽっぽ」

平成17年に設立された「しまだ次世代育成支援ネットワーク」では、0~3歳児をもつ御家族の方を対象に、親子つどいの広場として、イベント「きしゃぽっぽ」を開催しています。

現在の代表である小澤さんは、元々保育士として働いていた経験を活かし、15年前から活動に参加しました。
「きしゃぽっぽ」は、完全なボランティアとして市民スタッフにより運営されており、参加人数の上限こそありますが、あえて予約制度を設けずに、その日の親子の気分で気軽に参加していただけるよう工夫しています。
0~3歳児は保育園・幼稚園など入園前で、子育て中の方が孤立しやすいこともあり、地域の子育ては地域のみんなで応援したいと、地域の公民館や公会堂計5か所で月に一回ずつ、多彩な催しを開催しています。
具体的には、絵本の読み聞かせ、うた遊び、リズム遊び、親子体操、季節の行事や、保健師・歯科衛生士・管理栄養士による健康・育児相談も行っています。取材をした5月2日には、紙芝居とマジックを楽しみました。
また、参加者の写真を会場でプリントして渡すプレゼントも行っていて、過去の写真と見比べてみると、お子さんの成長がはっきり分かります。
しまだ次世代育成支援ネットワークの特徴は、島田市・社会福祉協議会・市民ボランティアが常に協働して活動していることです。
きしゃぽっぽの活動中は、社会福祉協議会がマイクなどの備品を用意し、車椅子のボランティアの方が読み聞かせを行う際は市の職員の協力もあり、他のメンバーもサポートするといった姿が、ごく自然に見られます。
しまだ次世代育成支援ネットワークは、このように親子に寄り添い、地域に根ざした活動が高く評価され、令和3年度には県が先駆的な子育て支援団体を表彰する「ふじさんっこ応援大賞」で審査員特別賞を受賞するなど、数々の賞を受賞しています。

写真:開会

世代を超えてつながる「やりがい」

きしゃぽっぽを運営する市民ボランティアは、70歳前後のシニア世代が多いことが特徴です。ボランティアの皆さんは、子育てと仕事が一段落して、地域活動に取組む余裕が出てきた方が中心になっています。この世代の方は、子育て経験が豊富な方が多く、それぞれが自身の役割を持って運営に携わっています。
中には、昔きしゃぽっぽで御自分のお孫さんが遊んでもらった経験を持つ方もいます。
シニア世代には、お子さんが独立して若い方と接する機会が少ない方もいらっしゃいますが、きしゃぽっぽの運営をされている皆さんは、参加者の皆さんからパワーをいただけると、口々におっしゃいます。
子どもたちも、最初は人見知りしていたのが、一年間きしゃぽっぽで一緒に遊ぶうちに、仲良くなる姿が見られることもあります。
また、ボランティアの方が街を歩いていると、「きしゃぽっぽでお世話になった方ですよね」と、地域の方に声を掛けていただくこともあります。

写真:紙芝居

写真:マジック

島田市のここが好き!

島田市には、「島田市子育て支援ネットワーク」という組織があり、市内の子育て支援にかかわる団体や関係機関が加入し、総会や情報交換会、講習会などを実施し、子育て支援を充実させています。その中で、保育園や高齢者施設、子育て支援に力を入れる企業と協働する機会も生まれています。
市民ボランティアが、意識して異なる取組をしている方と情報交換して、自分の取組を高めつつ、誇りを持って役割を果たしていることが、島田市の子育て支援が充実している理由だと思います。
しまだ次世代育成支援ネットワークでは、これからも、子育て中の皆さんを、「ひとりじゃないでね」と支援し続けたいと思います。そのことが、支援する側にとっても、自分の居場所を確立することにつながっていくのだと感じています。

このページに関するお問い合わせ

中部地域局地域課
〒426-0075 藤枝市瀬戸新屋362-1 藤枝総合庁舎2階
電話番号:054-644-9102
ファクス番号:054-645-1152
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