フェリーターミナルのユニバーサルデザイン　さんふらわあターミナル（別府）【寄稿日：令和6年3月1日】

ページID1061507　更新日 2024年3月13日

公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団(エコモ財団)バリアフリー推進部　竹島恵子　氏

2021年に開催された2020年パラリンピック東京大会を契機とした、地域における共生社会実現に向けた機運の醸成がレガシーとして継続されることが求められています。そのため、当財団では日本財団支援による「共生社会実現に向けた移動円滑化基金」を活用して、障害当事者の方々と共にインクルーシブな環境の元、最先端のバリアフリーを取り入れた誰もが使いやすい旅客船ターミナル施設整備に取り組みました。

　整備にあたっては、実施主体である株式会社フェリーさんふらわあと共に、「別府港UDターミナル推進協議会」を設置し、地元の障害者団体と共に、関係各所にも協力頂きながら、2021年7月に「別府港UDターミナル提言書」を取りまとめました。実施設計・施工にはこの提言が反映され、2023年1月に「さんふらわあターミナル（別府）」が開所いたしました。主な整備内容は以下の通りですが、詳細な内容は、パンフレットもご覧ください。

・利用用途にあわせた屋根付きのバリアフリー駐車スペースを設置

・各々の利用ニーズに合わせたバリアフリートイレ（車椅子用トイレ、多機能）・男女共用トイレを設置

・カームダウン・クールダウン室の設置

・歩道から乗船場までのバリアフリー動線

　「さんふらわあターミナル（別府）」は名前の通り、別府温泉に近く、大阪から別府まで運行され、車でも乗船頂けます。船でのユニバーサルな旅におでかけされてみませんか？