シニアコミュニティについて考える【寄稿日:令和8年2月19日】

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ページID1079750  更新日 2026年2月19日

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静岡文化芸術大学 デザイン学部 教授 小濱朋子 氏

ふじのくに地域・大学コンソーシアムの助成を得て、「シニアクラブの活性化に向けた提案」を目的とした研究を行った。具体的には、65歳以上を対象に、シニアクラブ加入者および未加入者へのアンケート調査(290名)と、地域コミュニティ活動のリーダー経験者へのヒアリング調査を実施し、シニアクラブの主な課題である(1)会員の減少、(2)役員の高齢化と後進の人材不足、(3)魅力ある活動の企画と継続の難しさ、について現状を把握するとともに、「シニアの地域コミュニティ活動のあるべき姿」を解決の方向性として提案した。

 調査結果からは、70歳まで働くことが一般的になりつつある現代において、60歳定年を前提とした運用では対応が難しくなっていることや、自身を高齢者と認識している人が全体でも6割未満、70代未満では3割に満たないことなどが明らかになった。また、一人では行いにくい趣味や、身体の変化に応じた健康維持の活動、学びへの意欲は高く、シニアクラブに限らず目的に応じた多様なコミュニティ活動が存在している一方で、必要な情報をうまく入手できていない人も多いことがわかった。

そのため、ポスティングや掲示板による紙媒体での広報、近隣住民からの声かけなど、「人のぬくもりを感じられる情報伝達」は、デジタル時代においても加入者を増やすうえで有効な手段であると考えられる。また、限られたリーダーに頼りがちな現状においてもうまく運用されている事例を参考に、「シニアクラブ内の高齢者メンバーが持つ専門性を活かした企画や、健康増進や地域課題の解決など目的が明確な他のコミュニティとの連携、生涯学習センターや大学など、若い世代が関わる学びの機関との協同活動」を、これからのあるべき姿として提案した。

 調査報告書は、関心をお持ちの方々と広く共有し、活用いただきたい(連絡先:t-obam@suac.ac.jp)。フィードバックを基に、さらに実践的な提案に展開できればと考えている。

高齢者の自認

未加入の理由

ヒアリングの実施風景

アンケート調査の実施風景

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このページに関するお問い合わせ

くらし・環境部県民生活局県民生活課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
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