先輩職員の声 渡邉 由佳
渡邉 由佳
所属 富士健康福祉センター 薬事監視第一機動班
職種 薬剤師
入庁年 平成20年
※掲載している職員の所属や業務内容は、令和元年11月現在の情報です。
これまでの職務経歴と、そこでどのようなエピソードがあったか教えてください。
- 平成20年
- 東部健康福祉センター 衛生薬務課
食品の生産から流通・消費における食の安全確保のため、食品製造業者や飲食店などに対する許可や衛生管理指導、食中毒予防のための啓発などを行いました。 - 平成22年
- 熱海健康福祉センター 衛生薬務課
引き続き食品衛生業務のほか、観光地熱海ならではの旅館の衛生管理指導や温泉資源の保護と適正利用に係る業務を行いました。 - 平成24年
- 中部健康福祉センター 化学検査課
食品中の添加物などの規格基準検査や放射性物質の検査を行いました。特に、放射性物質の検査は、東日本大震災の原発事故を機に新たに取り組んだ検査だったことから、手探りの中で様々な検体と向き合いました。 - 平成26年
- 東部健康福祉センター 衛生薬務課
薬局やドラッグストアなどの許可・監視指導や、麻薬・覚醒剤のほか、当時社会問題となっていた危険ドラックなどの不適正使用防止と薬物乱用防止啓発、献血推進業務を行いました。また、公衆浴場・クリーニング所・理美容所などの許認可業務や衛生管理指導も担当しました。 - 平成30年
- 富士健康福祉センター 薬事監視第一機動班(現職)
医薬品・医薬部外品・化粧品・医療機器に係る製造販売業・製造業や毒物劇物輸入業・製造業等の監視業務を行っています。
ある一週間のスケジュール
- 月曜
- 全体打合せ、メールチェック、調査準備(計画・打合せ)
全体打合せでは、一週間の業務内容の確認や個人が担当している業務の進捗状況について共有しています。その後、火曜水曜に実施するGMP適合性調査について、調査の進め方や重要視するポイントなどについて調査員同士で計画を立て、限られた時間の中で最大限に効率的かつリスクベースな調査を実施できるよう打合せを行います。 - 火曜
- GMP適合性調査
医薬品製造所に立入り、市場に流通しようとする医薬品が承認申請どおり製造できるかどうかを確認します。調査では、大きく分けて、プラントツアー・ラボツアーと呼ばれる実際の製造現場や試験検査の状況の確認と、製造記録・試験記録などの関連する書類の確認を行います。 - 水曜
- GMP適合性調査
火曜に続き、GMP適合性調査を行います。調査日数は、製造所の規模や調査申請品目の数・製造工程などによって異なり、長い調査では4日間を費やすこともあります。 - 木曜
- 午前報告書作成、午後相談業務(来所・メール)
調査後は、報告書を作成します。また、管内の製造業者などから対面やメールにて相談を受けたり、許可申請書の記載内容について事前確認を行います。 - 金曜
- 午前医薬品収去、午後報告書作成、アポイントメント
医薬品製造所から、製造された医薬品を入手し、試験検査機関である静岡県環境衛生科学研究所に搬入します。研究所では、医薬品が承認規格に適合しているかどうか確認しています。また、立入対象施設に事前連絡し、日程調整等を行います。
現在、どんな部署でどんな仕事をしていますか?
薬事監視機動班は、その名のとおり、薬事監視員として、医薬品・医薬部外品・化粧品・医療機器などの品質、有効性、安全性を確保するため、県内の製造施設や製造販売業者などを監視指導する薬事専門の立入部隊です。私の所属する富士健康福祉センター薬事監視第一機動班は、静岡県の東半分(静岡市清水区~下田市)を広域で管轄しています。
これまで仕事をしてきた中で、最もうれしかったこと、印象に残っていることはどんなことですか?
入庁当初、窓口で食品に異物が混入していたとの相談を受けた際、最初は上手く対応できなかったのですが、最後はご納得いただき「親切に対応してくれてありがとう」と感謝の言葉をいただいた時は非常にうれしかったです。
また、静岡県は、医薬品関連産業が盛んであり、近年は、医薬品・医療機器・化粧品の合計生産金額が全国第1位を維持しています。その中で薬事監視員として業務に携われることを、大変誇りに感じています。
県職員の仕事の「やりがい」「魅力」は何ですか?
行政薬剤師は、薬剤師の仕事の中では少数派ですが、静岡県では、薬事に加えて食品衛生・生活環境・防災・産業・研究開発など、非常に幅広い分野の仕事に携わることができることが他にはない魅力だと思います。また、業務の中では、多くの県民や県内事業者と接するほか、他職種の県職員や市町・他の都道府県・国の職員と仕事をする機会も多く、多方面において人とのつながりを感じられると思います。
これから目指す県職員像、今後やりたい仕事等をお聞かせください。
県民の安心・安全を守るため、私自身が県民の一人であることを忘れずに、日々業務に邁進していきたいと思います。また、公務員というと堅苦しく保守的なイメージを持たれがちで、私自身そのタイプなので、これからも人とのつながりや様々な知識・経験を積み重ね、柔軟な発想力とチャレンジ精神を持ち、革新的な県職員を目指したいです。
終業後や休日の過ごし方について教えてください。
終業後は、職場の皆さんと近隣の体育館を借りて、バドミントンで楽しく健康的な汗をかき、日頃の運動不足を解消しています。休日は、県内の山・川・公園を散策する等、自然の中でのんびりとリフレッシュしていることが多いです。
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