実践NOTE578 「生徒たちの健康な未来のために!~掲示物で伝える健康メッセージ~」
「生徒たちの健康な未来のために!~掲示物で伝える健康メッセージ~」
静岡県立藤枝特別支援学校焼津分校 養護教諭 八木 麻優香
特別支援の生徒たち
焼津分校は、知的障害のある高等部の生徒およそ50名が学ぶ、開校13年目の藤枝特別支援学校の分校です。校舎は焼津水産高校南館の1階にあります。
「地域で自立し、地域に貢献する人」を目指し、生徒たちは作業学習や地域を活用した学習を経験し、日々成長しています。
焼津水産高校の生徒とも、体育大会や文化祭、マラソン記録会などの学校行事や、実習船乗船体験や鯖の燻製加工などの実習系の授業で交流し、互いの理解を深めています。
月の保健目標→年間掲示物計画の作成
保健室では、こうした学校生活を支える一環として、年度末に「月の保健目標」を見直す際、「年間掲示物計画」を作成しています。これは、年間を通して生徒の健康意識を高めるための取組です。
担任の先生方からは、「眠そうにしている生徒が多い」「甘い飲み物ばかり買っていて心配」「悩みを相談できない生徒がいる」といった声が寄せられます。そこで、計画されたものに加えて、先生方からの声や生徒の健康実態を踏まえたタイムリーな情報を掲示物にして「健康メッセージ」として発信しています。
生徒たちの「印象に残る」掲示物
保健室前の廊下には、生徒たちが思わず足を止めて見入るような掲示物を掲示しています。作成時は、「触ってみたくなる仕掛け」や「親しみやすいタイトル」、「分かりやすい内容」になるよう意識しています。保健だよりと連動させ、季節ごとの健康課題(熱中症や感染症など)を毎月更新しています。
生徒たちの気づきから行動の変化へ
掲示物を通して、生徒が「自分も気をつけよう」と生活を見直したり、「悩み事を相談してみよう」と一歩を踏み出すきっかけになったりと、何らかの行動の変化につながることを願っています。たとえ在学中は気づかなくても、社会に出たときに「そういえば、あの掲示に書いてあったなー」と思い出してもらえるように…。そんな思いを込め、少しでも役に立つ情報を生徒に届けられるよう、これからも掲示づくりを続けていきます。
このページに関するお問い合わせ
教育委員会教育政策課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3168
ファクス番号:054-221-3561
kyoui_seisaku@pref.shizuoka.lg.jp


