藤田さん(浜松湖南高校 スウェーデン)
多様性を認め尊重できる人材を静岡県で育成するために必要な教育と考え方とは?
留学情報
- 留学国
- スウェーデン
- 期間
- 令和7年8月5日〜令和7年8月24日
探究活動のテーマ
多様性を認め尊重できる人材を静岡県で育成するために必要な教育と考え方とは?
留学内容

「静岡県を差別のない・誰もが暮らしやすい街にしたい。」大きすぎる目標かもしれませんが、この目標に少しでも近づくために探究活動を行いました。主なテーマである「ジェンダー」「インクルーシブ教育」について探究するために、行なった活動は主に3つです。
1.街頭インタビュー
対象者が子育て世代の保護者だったため、日本では地元の遊園地で、スウェーデンでは公園や広場で街頭インタビューを行いました。どちらも子連れの家族が多くいる場所で行いましたが、声をかける場所としての向き不向き・国民性の違い・言語の壁などがあったためか、回答率に大きな違いがあり、日本では回答率100%だったのに対し、スウェーデンでは20%程でした。
2.アンケート
幼稚園及び就学前学校の先生に対してのアンケートで、「◯月◯日までに回答お願いします」と渡しました。帰国するまでに確実に回答してもらえるよう締切日を少し前にしましたが、答えてくれたのは1割ほどでした。対面で質問をしたら、丁寧に答えてもらうことができました。
3.実習
日本では多機能型事業所(放課後等デイサービス・児童発達支援事業)、スウェーデンでは就学前学校で実習を行いました。保育のシステムの違い・子供に対する対応の違いなどを肌で実感することができました。
留学して良かったこと

1日1日を大切にするという意識が出来たこと・視野や可能性が広がったことです。私の留学期間は約3週間と決して長いわけではありません。滅多にできる経験ではないので、1日1日を大切に生活することを意識しました。私は毎晩、トビタテ!ダイアリーに日記を書いてから、インスタに今日の振り返りを投稿していました。1日に2回振り返りをすることで、その日感じたことを余すことなく書き出すことができました。読み返してみると、毎日が充実していたなと実感します。1人で海外に行き活動できたことや様々な困難を乗り越えられたことなどから自分に自信を持てるようになったため、様々なことに挑戦してみようと考えられるようになりました。
留学中に苦労したこと
「なんとかなるら!」と楽観的に考えるようにしたことで多くの困難は乗り越えられましたが、一番苦労したのは「言語」です。スウェーデンの公用語はスウェーデン語ですが、ほとんどの人はネイティブレベルに英語を話すことができます。しかし、就学前学校にいるような小さな子供は英語を話すことができません。挨拶や自己紹介などはできるようにしていきましたが日常の会話を理解することはできず、子供たちが話しかけてくれてもニコッと笑ったり、先生に頼ったりすることしかできませんでした。中には、知っている英単語を並べて話しかけてくれる子もいました。スウェーデンでは、バイリンガル(スウェーデン語・英語)やトリリンガル(スウェーデン語・英語・ルーツを持つ国の言語)の人がほとんどで、そのような人たちと生活したことで、言語的な弱さを実感したので言語学習を頑張りたいと思いました。
留学で一番印象に残っていること

1番印象に残っていることは、子供たちが「Yuki〜!」と声をかけてくれるようになったことです。子供達が話しかけてくれても、スウェーデン語がわからないせいでまともな返しをすることができず「なんでこの子は無視するの?」と子供達が先生に聞いてたりと、困らせてしまうことが多かったので懐いてもらえることはないだろうなと思っていました。ですが、ジェスチャーを使って全力で伝えようとすることや同じ目線で全力で遊ぶことを意識したおかげで、少しずつですが距離を縮めることができました。「Vad heter du?」と名前を聞いてくれて「Yuki」と答えると「Yuki〜!Come!」と遊びに誘ってくれる子が増えました。最終的には絵を描いてくれる子・抱きついてきてくれる子もいました。言葉が通じなくても仲良くなれるということを肌で感じて感動したと共に、「出会う」ということの素晴らしさと儚さを感じました。
留学経験を活かして、今後やってみたいこと
インクルーシブ教育を探究したトビタテ生と交流して知識を深めたり、インクルーシブ教育を知ってもらうための活動をしたりしたいです。インクルーシブ教育についての街頭インタビューをしたことで、日本での認知度がまだまだ低いことを実感したのでSNSを通じて発信していきたいです。また、私が学校看護師になることで教育施設での医療的なサポート体制を整え、インクルーシブ教育を実現できるような体制作りを行なっていきたいです。
今後海外留学する高校生に向けたメッセージ

言語学習など留学するための準備は大変なことばかりで挫けそうになることが多くあると思います。「留学に行きたい!」と強く思ったのであれば、是非諦めずに挑戦してほしいです。私は、嫌なことから目を背けて中途半端になってしまい、「あの時やめていなければ。」と思ったことが何度もあります。そのような自分を変えたいと諦めずに頑張った結果、たくさんの経験ができ、素晴らしい出会いがあり、多くの学びや気づきがありました。トビタテの素晴らしいところは、同じような志を持つ仲間と切磋琢磨できるところです。トビタテ生になって、普通の留学では経験できないような体験をしてみませんか?トビタテ生としてお会いできる日を楽しみにしています!
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