ポケモンGOとデータ分析vol.1 出会い

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ページID1042048  更新日 2023年1月13日

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データの利活用と言えば、昨年度まで賀茂地域局で携わっていた「伊豆半島ポケモンプロジェクト」という業務があった。ポケモンGOが仕事?データの利活用と何か関係が?

何でポケモンGOが仕事になったかと言えば、2年前の2019年3月、当時、私は地域振興課長で駿河湾フェリー支援事業を企画・実施をしていて、土屋特別補佐官から、「ポケモンGOの制作会社『ナイアンティック』に天城湯ヶ島出身のディレクターがいるので、フェリー支援にポケモンGOが使えないか東京の日本法人本社に話しに行く」と言われ、特別補佐官はポケモンGOをほとんど知らなかったので、やっていた私はすぐに「行きます」と返事をしたことから「伊豆半島ポケモンプロジェクト」は始まった。実はその時には賀茂地域局長の内示が出ていて伊豆に関わることになっていたのである。

訪問当日、ナイアンティックでは、わざわざ村井社長まで出てきていただき、「せっかく、静岡県さんと連携してやるなら、フェリー支援と言うことだけではなく、県全体の地域振興で連携しませんか?」と逆提案され、それでは、まず手始めに伊豆半島からと言うことになったのだ。

ポケモンGOは、外に出て拡張現実(AR)を用いた空間で、ポケモンと出会い、戦い、ゲットするゲームで、様々な場所に移動することからアウトドア系スポーツ並みの運動で、健康増進にはうってつけのゲームである。また、家族で歩き回ることもできるので、家族のコミュニケーションを深めるゲームでもある。(現在はコロナ禍でインドアでも対応できる工夫がされている。)

2019年4月になってすぐに、県では伊豆半島の、特に閑散期の観光交流客数の増加や、産業の振興、若者移住等、伊豆半島全体の活性化に資するため、「伊豆半島活性化プロジェクト実行委員会」を設立するとともに、賀茂地域局、東部地域局、県の地域振興課、美しい伊豆創造センター(※)の若手職員を中心とするメンバーで、委員会内に伊豆半島ポケモンプロジェクトワーキンググループを結成した。

※美しい伊豆創造センター:「伊豆を一つに」をテーマに、世界から賞賛され続ける地域を目指して策定された、「伊豆半島グランドデザイン」を推進するために、2015年4月に設立された組織

ナイアンテックと県が連携すると言っても具体的に何を連携するのか。

ゲーム性に着目すれば、4つの分野での連携は必然であった。観光振興、地域振興、健康増進、防災対策である。

  • 観光振興:伊豆半島の閑散期の誘客が目的である。イベント実施による効果は絶大に思えた。
  • 地域振興:住民がゲーム上の様々な自分の住む地域を周り新たな発見をすることになる。
  • 健康増進:ゲームはアウトドア系でひたすら歩く。もはや健康増進以外の何物でもない。
  • 防災対策:ポケストップの説明に一時避難地などの防災情報を表記できる。防災対策とは静岡県らしい。

2019年11月に静岡県知事と社長村井氏との対談が行われ、プロジェクトが本格始動した。

写真:数名で対談をしている様子

対談の様子

データ利活用は、まだまだ先です。

次回につづく。

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