「ジャパンモビリティショー2023」に行ってきました。
11月2日に「ジャパンモビリティショー2023」視察のため東京ビッグサイトに行ってきました。
目的は、静岡県の強みである3次元点群データの活用分野となる次世代エアモビリティ分野に関する情報収集です。
東京ビッグサイトに朝9時30分ごろの到着を目指しましたが、最寄りのりんかい線国際展示場駅から既に人・人・人の大行列で、ビッグサイト前の高架橋あたりからは全く動かなくなり、「いったい何千人がいるんだ!?」という感じでした。
あまりの人の多さに、これでは会場に入っても身動きが取れなくなると思い、急遽、予定を変更し、8月に連携協定を結んだ朝日航洋株式会社(江東区新木場)に連絡を取って、最新鋭のフライトシミュレーターを視察させていただきました。
朝日航洋株式会社では、フライトシミュレーターを実際に体験させていただきました。
計器やレバー、スイッチなどは全て本物。コックピットに座った瞬間から、エンジン音や操縦かんの重さ、バイブレーションも実際のデータを取り込んでいるので、全て本物と勘違いするほど。景色はCGでも、実際に飛んでいる感覚。
3次元点群データの活用の余地がたくさんありそうな分野です。
この機体は、単発ヘリでも最新型で全制御。上昇中、ホバリング中でも全部、電子制御で姿勢を保ってくれます。実際の操縦方法を教えていただきましたが、それだけやればすぐに操縦できてしまうほど簡単・・・と言えば語弊があるかも。
機体の導入経緯や苦労話をはじめ、このフライトシミュレーターの活用について、航空事業本部の運航のプロの中村さんに色々お話しいただきました。
「ジャパンモビリティショー2023」が想定を超える混み具合で、急遽、予定を変更しましたが、ここでの経験とお話は、モビリティショー視察以上の良い経験になりましたし、人脈の輪が広がりました。朝日航洋株式会社様、中村様、ありがとうございました。
14時ごろを過ぎて、そろそろビッグサイトの混み具合も落ち着いてきたのではないかということで、モビリティショーの会場に向かいました。
世界有数の自動車見本市である東京モーターショーを引き継いだ、「ジャパンモビリティショー2023」は、今までのクルマの概念を超える次世代モビリティの集まりでした。
今回の目的である次世代エアモビリティ関連では、スカイドライブ社やジョビー・アビエーション社、スバル社からもコンセプト出展がされていました。
「空飛ぶクルマが自動で人を運ぶ風景が、近い将来、身近で当たり前になっているんだろうな」と想像しワクワクしながら見て回りました。
しかし、どの社の機体も、航空法に基づく、航路の指定や離着陸場がなければ、実際の運航はできません。そこで、航路や離着陸場を選定する上で、3次元点群データを活用したシミュレーションが重要になってくるのです。静岡県は、そのデータを県下全域カバーしており、尚且つオープンデータとして公開しています。そういう意味で言えば、静岡県は、次世代エアモビリティの実証フィールドに成り得るのです。
連携協定を結んだ朝日航洋株式会社は、航空業界で実績があり、かつ3次元点群データの取得から活用まで得意としている企業で、モビリティショーに出展していた企業の中では、ジョビー・アビエーション社との関係が一番深いと思われます。一方、スカイドライブ社は静岡県内のスズキグループの工場を活用し機体を製造することになりました。モビリティショーで、いきなりエアモビリティを出展してくるとはビックリのスバル社は、機体の運航に関する分野はこれからかもしれません。
これらの機体製造社との連携もこれから重要になってきます。
これからは、デジタル戦略局だけでなく、機体製造に関連する経済産業部、3次元点群データや自動運転に関連する交通基盤部、空飛ぶクルマの利活用に関連するスポーツ文化・観光部、防災関係の危機管理部など、全庁を挙げて、これらの取組を推進していきます。
(おまけ:「ジャパンモビリティショー2023」LEXUSとTOYOTAとBYDのブースで)
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