実践NOTE584 「最適なツールを選びながら追究する大都市の暮らし ~Show & tell の蓄積を論理的な文章表現につなぐ~」
「最適なツールを選びながら追究する大都市の暮らし ~Show & tell の蓄積を論理的な文章表現につなぐ~」
浜松市立清竜中学校 教諭 菅沼 幹保
はじめに
本校は、「主体的・対話的で深い学びに向かう授業改善」を主題に研修に取り組んでいます。現在、第3学年の生徒たちは1年次から各教科、総合的な学習の時間に「Show & tell」の経験(※)を積み重ねてきました。そうした活動を土台にして行った、2年次の社会科「日本の諸地域(関東地方)」で単元を貫く学習課題「魅力的?人々が集まる大都市での暮らし」の解決に取り組んだ授業の様子を紹介します。
※資料を示しながら説明したり質問しあったりする活動を通して、生徒のコミュニケーションを円滑化し、思考を深める取り組み
資料を「正確に読み取る」個人思考
読み取っている様子
教科書の記述や地図帳の統計資料から事実を正確に読み取る活動を日頃から重視しました。生徒は、人口集中や再開発の状況を根拠に、都市の魅力や課題を考えます。紙媒体の資料から集めた情報に、インターネットから得た情報を加えてタブレット端末に集約しました。しかし、単なる情報の羅列では「都市の構造」は見えてきません。情報の整理・分類のステップへ移ります。
学習形態の選択による情報の構造化
に書き出す様子
情報の整理・分類では、ICTとアナログ教材を効果的に使い分けました。本実践のポイントは、学び方を生徒自身が選択できる点にあります。
(1) タブレット端末の選択:思考ツールにより、交通網の発達と人口流入の相関関係を可視化しました。デジタルの利点は、納得いくまで試行錯誤を繰り返せる点にあります。個人でシートを作成しても、グループでファイルを共有しても可としました。
(2) ホワイトボードの選択:級友との対話を選んだ生徒の多くはホワイトボードを活用しました。資料を動かしたり、書き込んだりしながら視線を交わして議論することで、都市の利便性と課題を構造化していました。
学びの集大成としての文章表現
単元のまとめでは、整理した情報をもとに、大都市の特色を自らの言葉で記述しました。ここでは「Show & tell」で培った「相手を意識した構成力」が発揮され、都市の課題や工夫を論理的に説明する文章をまとめることができました。
おわりに
3年生となった後も、生徒たちは各教科や総合的な学習の時間等において、追究するテーマに応じて自らツールを選び、対話を深めています。日常的なICT活用の積み重ねは、確かな「学び方」の一つとして定着しました。今後も、生徒が主体的に思考を深める場面を大切にしていきます。
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