実践NOTE585 「個別最適な授業とノート」
「個別最適な授業とノート」
静岡県立富岳館高等学校 教諭 加藤 直也
高校数学における個別最適な授業とはどのような授業でしょうか。さまざまな実践を重ねる中で、私は改めて「ノート」にたどり着きました。
なぜ今ノートか
私は毎年、授業ノートを一から作り直しています。プリントやスライドは使わず、過去のノートも使いません。理由は「今年の生徒は今年の生徒だから」です。以前うまくいった方法が、そのまま通用するとは限りません。作り直すことで、新しい気づきや工夫が生まれることもあります。個別最適な授業を目指すなら、授業そのものを更新し続けることが大切だと考えています。また、教室の雰囲気や生徒の反応によって、その場で方針を変えることもあります。柔軟に書き足したり組み替えたりできるところが、プリントやスライドにはないノート(授業では黒板)の大きな強みです。生徒にもノートを活用してもらっています。
個に応じた問題演習
私の授業では、すべての問題を解くことや、計算ミスを消してきれいに書き直すことは求めていません。まずは一人で考える時間を大切にしています。その際、自分の言葉で書くこと、そして今の自分にとって「一歩先」まで挑戦することを意識してもらいます。最後まで解けなかった一問でも、真剣に考えた経験は、模範解答を写した複数の問題より価値があります。自由に使えるノートは、その思考の跡を残すのに適しています。
正答が枠内に書かれています。授業後やり直したそうです。(画像右)
ICTの使い方
ノートといっても紙に限りません。ノートアプリを使う生徒もいますし、電卓や検索を活用することもあります。自分に合った方法を見つけることも学びの一つです。私自身も、生成AIに授業の相談をするなど、ICTを補助的に取り入れています。
おわりに
頑張っていたので、ちょっと難しい問題も。
個別最適とは、生徒がばらばらに学ぶことではありません。同じ目標に向かいながら、手段や進み方が異なることを認めることだと思います。自由度の高いノートは、その多様な学びを支える有効な道具の一つではないでしょうか。
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