2023年度働き方改革先進企業(株式会社ニッシン)

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ページID1061356  更新日 2024年3月14日

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ダイバーシティ経営


生産用機械器具製造業

 

株式会社ニッシン

写真:株式会社ニッシン

所在地

焼津市中根新田795

代表者

代表取締役 小澤 剛経

業種

生産用機械器具製造業

従業員数

44名(男性35名/女性9名)

取り組み

社員と組織が一体となり、双方の成長に貢献しあって働ける会社を目指しています

取組のきっかけ

2021年3月、日頃お世話になっている金融機関の紹介で「静岡県次世代育成支援企業(こうのとりカンパニー)認証制度」の融資を活用したことがきっかけ。

その後、2021年5月 「静岡県男女共同参画社会づくり宣言事業所」登録、2021年6月 「ふじのくに女性活躍応援会議」登録など、誰もが働きやすい職場づくりへの取組を進める中、2022年11月に、アドバイザー派遣事業を活用し、一般事業主行動計画(次世代法)取り組み後のアドバイスを受け、女性活躍の一般事業主行動計画を策定した。

2023年8月には、アドバイザー派遣(ステップアップ企業支援)の案内を受け、行動計画の目標やくるみん認定取得に向けた取組を更に進めていくための指導をもらった。

取組内容

働く社員
写真:働く社員

次世代育成支援対策推進法の一般事業主行動計画では、

「目標1:産前産後休業・育児休業給付・育休中の社会保険料免除等の制度周知や情報提供」

「目標2:育児休業を取得しやすい環境づくりのため管理職の研修の実施」で取組を進めている。

育児休業・育児目的休暇制度に関するパンフレットを作成し、社内回覧、その後掲示コーナーにて周知、該当社員には個別にて説明をしている。

また、育児休業を取得しやすい環境づくりのため、管理職への聞き取り調査による実態把握をし、研修内容の検討・実施を進めている。

2021年2月に男性社員1名、2021年3月に男性社員1名が、出生時育児休業を取得した。
※創業45年目にして“初”の男性社員育休取得

「両立支援等助成金 出生時両立支援コース(男性労働者の育児休業)」交付決定。

また、2023年5月から、女性社員1名が産前産後育休取得中で2024年7月復帰予定。
※創業47年目にして“初”の女性社員育休取得

「両立支援等助成金 育児休業等支援コース(業務代替支援)」交付決定。

2023年に一般事業主行動計画を次世代法・女性活躍推進法の一体型(計画期間:2023年4月21日~2026年 4月20日)に変更し、

「目標1:技術職で正社員として働く若手女性を1名以上採用」
「目標2:若者のインターシップ制度を導入」

で取組を進めている。

目標1の若手女性社員の採用に向けての取組として、就業規則では8時~17時・週5~6日出勤のところ、9時~16時・週4日出勤を可能とした。その結果、派遣社員の30代女性を受け入れることができた。
派遣社員も社員と分け隔てなく、多様な働き方を導入したことが、きっかけだと思う。
今は資材課での軽作業だが、将来的に図面の理解・部品の仕分け・組立部品のピックアップ等の作業がひとりででき、【サービス等生産性向上IT導入支援事業】にて導入したソフトの活用も習得し、生産管理ができるようになる事が理想。

これまでの派遣社員から正社員への登用率は50%であり、3年後に正社員登用ができるよう育成していきたいと考えている。

目標2の若者のインターシップ制度導入については、具体的な取り組みが進まない中で、藤枝市Uターン・地元就職応援事業 C‘mon Wakamon(カモンワカモン)プロジェクト事務局より、「企業の魅力を伝える記事制作のための取材」の誘いがあり、2024年1月、「藤枝市Uターン・地元就職応援情報サイト」に掲載された。

『地元に就職を考える学生に向けて弊社の魅力を発信する』とサイトの趣旨で、”編集部員の目線”から取材を受けたことにより、社員では当たり前のことが驚きだったり、そんなコトが気になるトコロなんだ等の気づきがあり、社内外への発信(ホームページ・インスタグラム 等)でPRに繋げていきたいと考えている。

■健康経営への取組

社員の健康づくりを積極的に行うことで、会社の生産性・収益性を高めていく取り組み。

2023年5月「ふじのくに健康づくり推進 ホワイト事業所」認定

2024年3月「健康経営優良法人2024(中小規模法人部門)」認定

 

成果・変化

2023年には、静岡県「女性社員のためのキャリア形成セミナー」に女性社員が参加、「令和5年度 男性の家事・育児参加促進出前講座」では、男女のワークライフバランスの実現に向けて、役員を含む男女社員11名が、“アンコンシャスバイアスについて”等を学び、社員全員に周知した。

また、県のアドバイザー派遣制度のステップアップ企業支援でアドバイスを受けたことを社内回覧で周知、特に『自分の強みを知ること』については、仕事だけではない日常の生き方のヒントとなり、社員の自信に繋がったと感じている。
自社について褒めて頂いたアドバイザーからの言葉を社内回覧で周知・共有したことや、藤枝市「C'mon Wakamonプロジェクト事務局」の取材でインタビューを受けた男性社員からの「日常の業務を客観的に捉えることができ、再認識でき、自分達では気づかない“社内の良さ”に気付けた」といった声など、外部から見た自社の評価を共有することで社員の士気が高まった。

今後の展望

複合加工例
写真:複合加工例

採用について

社員の知人、社員の兄妹、社員の親子、社員の元同僚 等、社員の紹介で採用に結びつくことがあるという、これまでの採用の実情から、アドバイザーから、それは”強み”であると、「リファラル採用」の提案をもらった。
私自身も友人を誘い、共に働く仲間となっている。友人の存在によって『会社の改革が始まった。』と言っても過言ではなく、一石を投じてくれる“人財”となっており、出会いに感謝している。
今後も新たな人材を採用していくため、「リファラル採用」を将来的には制度として取り入れていくことを前向きに検討してきたいと考えている。

目標は、「人間関係の構築に重きを置くこと」。
ご縁に感謝し、社員と組織が一体となり、双方の成長に貢献しあえる関係で働ける会社であることが理想。愛着心を持ってもらえるような会社を目指す。

AI(人工知能)・DX(デジタルトランスフォーメーション)の活用を推奨する時代ではあるが、真ん中にあるものは“ヒト”であることに間違いはない。
その為にも、「働きやすい環境とは何か?」を考え、話し合いを重ねながら、「働き方改革」に都度対応し体制を構築していく。

アドバイザー派遣事業を活用したことも、日頃お世話になっている金融機関のお陰であり、その後の取り組みに至ったのも、良きご縁によって繋がっていると確信している。

昨今、人材不足等、なかなか難しい状況の中ではあるが、良きコトに前向きに取り組み、その結果、良きヒトと巡り会えたらというのが、弊社の願い。

2024年7月に創業49年を迎える。

『ヒトが成長し、会社も成長する。』と捉え、創業50年を目指して今後も一歩ずつ取り組んでいく。

補足
2020年12月にテレワーク導入
平均年齢50歳・平均勤続年数10年・離職率5%

※従業員数等の情報は2024年3月現在のものとなります。

このページに関するお問い合わせ

経済産業部就業支援局労働雇用政策課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2817
ファクス番号:054-271-1979
roudou-koyou@pref.shizuoka.lg.jp