実践NOTE594 「教育委員会から託された、もうひとつの拠点 ~学校経営における職と職務の再編と共同学校事務室のかかわり~」
「教育委員会から託された、もうひとつの拠点 ~学校経営における職と職務の再編と共同学校事務室のかかわり~」
三島市立北中学校 統括室長 髙橋 駒美
共同学校事務室のあり方
学校事務職員は、法令に基づき、管理職が日々の諸課題を的確に判断できるよう迅速な補佐を行っています。しかし、基本的には「一校一人体制」であるため、個々のマンパワーには限りがあり、緊急時や多忙期における学校現場の負担や不安は計り知れません。こうした課題を解消し、組織的に学校を支える基盤として位置づけられているのが「共同学校事務室」です。今回、2年間の研究指定を受けたことで、共同学校事務室としていかに学校現場へ貢献できるか、その具体的な役割と可能性について検証を進めてまいりました。
教員支援チームの取組:転出入事務の見える化
三島室では、「共同学校事務室の設置に関する指針」に沿って、給与・教員支援・総務の3チームを編成し、それぞれの機能を生かした業務運営を行っています。
そこで、教員支援チームの取組として「転出入事務の見える化」に着手しました。これまで各学校が個別に処理していた転出入児童生徒の手続きを精査し、「手続き一覧」としてプロセスを可視化しました。市教育委員会の担当部署や校内の学籍担当者と連携・調整を図りながら、誰が・いつ・どのように手続きを行うべきかを明確にまとめました。
事務職員不在でも確実に対応できる環境へ
アクセスできる「こんなときガイド」
室業務は、各チーム(給与・教員支援・総務)が基本として月2回集まり、定期的に行っています。その中で、事務職員が不在の際にも、教職員が自ら必要な情報にアクセスできる環境づくりを模索してきました。3チームから必要性の高い書類や情報を出し合い、職員共通の情報ツール内に必要な様式やソフトを一元化し、いつでも誰でも検索・活用できる「こんなときガイド」を構築し、全職員へ周知・導入しました。
学校の「困った」を組織で解決する体制へ
現場から上がった「困り感」や課題に対し、教員支援チームを中心に、具現化可能な取組であるかを検証・提案し、実践へとつなげています。 現場のニーズを最もよく知る事務職員として、関係機関と連携しながら新たな仕組みを創造していくことこそが、「職と職務の再編」につながると確信しています。今後も、より効果的な共同学校事務室の運営を目指し、実践を積み重ねてまいります。
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