あなたの「富士山物語」(大好き富士山/皆野川和恵)

ツイッターでツイート
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページID1019348  更新日 2023年1月13日

印刷大きな文字で印刷

大好き富士山/皆野川和恵

四十年前、主人の転勤で富士市へやってきた。いままで写真でしか見たことのなかった富士山。「わあ大きい!」目の前にそびえるお山はすごい迫力。その日から私は、富士山に魅せられてしまった。毎日眺めては感嘆。雲に隠れて見えない日は、「どんな様子かな?」と心配になる。子供達に手がかからなくなったら是非登ってみたい、そんな思いで心わくわく。もう私は恋人に会いに行く気持であった。

やっと初めて登る時がやってきた。親類で富士山へ行こうと言うことになった。助け合いつつ八合目山小屋へ到着。すばらしい雲海が一面に広がって、まるで仙人になった気持。持ってきたきゅうりにみそをつけて、丸かじり。とってもおいしくて忘れられない味。他の人たちを残して私だけ頂上まで登った。その後も無性に登りたくなり、何度も頂上へ。私はその度に不思議なエネルギーをもらってきた。

平成二十二年七月、山開きを待って、会社を五時に終り、電車とバスを乗りついで五合目に到着。午後八時より、快晴の空の下、登り始めた。この登山にはあるひとつの思いがあった。途中、夜空の星がきらきらととてもきれいだった。それにも増してみわたす夜景は百万ドル。ついに頂上へついた。私は念願であった「てっぺんで太極拳をやりたい。」を実現出来た。最高に幸せ。

荘厳で美しい富士山。日本中、いいえ世界中の人達のあこがれの富士山。大好き!とっても大好き。

このページに関するお問い合わせ

スポーツ・文化観光部文化局富士山世界遺産課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3746
ファクス番号:054-221-3757
sekai@pref.shizuoka.lg.jp