あなたの「富士山物語」(富士登山の思い出/吉田大晟)

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ページID1019357  更新日 2023年1月13日

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富士登山の思い出/吉田大晟

ぼくのおじいちゃんとおばあちゃんは静岡に住んでいます。今年の夏休み、おじいちゃんが富士登山の計画を立ててくれて、八月十三日に富士宮口五合目から、初めての富士登山に挑戦しました。

登り始めると、最初はなれないせいで何度も休みました。六合目をすぎると、周りが雲で真っ白になって何も見えなくなるときがありました。雲がなくなると、右側に宝永火口が見えました。遠くから見ると小さな宝永山が、とても大きくてびっくりしました。

新七合目に着いて上を見ると、元祖七合目と八合目が見えて、疲れがふっとんで、またやる気が出ました。この辺りまで来ると、酸素がうすくなって、息切れがしました。そこで、ひみつ兵器の酸素缶をすってみました。すると、すごくスッキリして力が出ました。

その後、大変な事がおこりました。おじいちゃんが、足と頭が痛くてつらくなって、下山しなくてはならなくなりました。スポーツ万能で、この登山を計画してくれて、そのための練習もしていたおじいちゃんの下山は、とてもおどろいたし、ショックでした。でも、おじいちゃんの分もがんばって絶対に頂上に立とうと思いました。

八合目に近づくにつれて、岩がゴロゴロして足場が悪くなり、登るのがつらくなりました。すぐ近くに見えるのに、なかなか着かないのが不思議でした。八合目で鳥居を見たら、頂上が近いんだとうれしくなりました。

でも、翌朝は悪天候で、下山することになりました。ぼくは、どうしても行きたかったけど、「安全第一。あきらめることも勇気。」と言われ、仕方なくあきらめました。下山はあっという間で、もったいない気がしました。

頂上まで行けなかったのは残念だったけど、とてもいい気分でした。富士山はとても大きくて、きつかったです。でも、絶対にまた挑戦して、今度こそおじいちゃんと、日本一高い三七七六メートルの剣ヶ峰に立ちたいです。

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