実践NOTE598 「こどもが社会的な見方・考え方を広げたり働かせたりしながら、社会的事象について再解釈・価値判断する社会科授業」

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ページID1086068  更新日 2026年10月30日

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「こどもが社会的な見方・考え方を広げたり働かせたりしながら、社会的事象について再解釈・価値判断する社会科授業」

静岡市立大谷小学校 教諭 増田 裕樹

はじめに

写真:授業者
授業者

 みなさんは、「小学校社会科の学びとは何ですか?」と、問われたら、どのように答えますか?私は、「人々の様々な工夫や努力によって社会的事象※が成り立ち、自分の生活が支えられていることを感じ、自分の生活や行動を見直す営み」と、答えます。
 社会的事象に出合ったこどもは「不思議だな」「どうしてだろう」と、問いをもち、情報収集を重ね、社会的な見方・考え方を働かせながら、社会的事象について再解釈・価値判断していきます。
 その過程の中で、こどもは人の工夫や努力、思いに心から感動したり、自分の成長を実感したりして、社会の中で生きる自分の生活や行動を見直していきます。

※人間が社会生活を営む中で起こる出来事や、社会に見られるさまざまな現象や仕組み。

静岡市立大谷小学校・地域について

写真:令和8年度静岡市立大谷小学校学校グランドデザイン
令和8年度 静岡市立大谷小学校
学校グランドデザイン

 本校は、学校重点目標「なりたい自分になる~仲間と共に~」の実現に向かって、保護者や地域の方々との連携も図りながら、学校教育活動に取り組んでいる学校です。
 学区内には日本平久能山スマートインターチェンジが立地しています。それに伴う大規模開発が進み、学区内の様子も日々変容しています。また、令和9年度には静岡市立久能小学校と統合を迎え、静岡市立大谷小学校として新たな歴史へ歩みを進める予定です。

10年後に願う、大谷学区のまちについて考えよう

 小学校6年生「わたしたちの願いと政治の働き」の単元において、大谷学区の過去と現在の写真を見比べたこどもは、「土地利用の変化」「時間の変化」「発展」に着目し、過去から現在に至るまでに「安心安全で生活できる大谷学区」へ変容したことに気付きました。そして、未来の大谷学区に目を向け、「これからの大谷学区はどのように発展していくのか」と、学級全体で明らかにした問いを立て、追究へ向かいました。
 静岡市役所大谷小鹿まちづくり推進課、地元イチゴ農家との出会いを経て、静岡市のまちづくりに伴う仕組みや今後の見通し、土地区画整理事業に伴う課題等を知ったこどもは、「このままでは…」と切実感を抱き、「10年後の大谷学区のまちづくりを考えるうえで、大切な考え方は何だろう」と、学級全体で議論しました。
 最後には、一人一人が願う10年後の大谷学区へのまちづくりに関して大切な考え方や思いを文章に記し、10年後に開封予定の「大谷小学校150周年記念タイムカプセル」に入れました。

写真:大谷学区の過去と現在の写真比較
【左】戦後の暮らし50年 ―静岡市大谷 神谷定吉のカメラアングル― より
大谷の山より見た静岡の街方面(昭和14年)
【右】授業者が撮影(令和6年度)
写真:6年社会科「10年後に願う、大谷学区のまちについて考えよう」第6時板書
6年社会科「10年後に願う、大谷学区のまちについて考えよう」第6時板書

おわりに

 本実践は、こどもたちが社会的事象と出合い、それに携わる人々の苦心や努力にふれ、社会的事象について再解釈・価値判断していくことを通して、こどもが必要感や切実感をもとにしながら「自分事」として学びを深めていきました。
 それ以上に価値があったのは、自分たちの住む大谷学区について「どのような大谷学区でありたいか」と、明るい未来・社会を思い描いたことです。
 本実践で学んだこどもたちは、現在、中学2年生となり、「なりたい自分」に向かって仲間と共にあゆんでいます。この先の人生においても、明るい未来・社会を思い描き、社会参画し続けていく姿を願っています。

このページに関するお問い合わせ

教育委員会教育政策課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3168
ファクス番号:054-221-3561
kyoui_seisaku@pref.shizuoka.lg.jp